歯髄細胞(しずいさいぼう)の利点
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Point1
身体への負担やリスクが少なく、
手軽に採取出来る -
Point2
細胞の増殖能力がとても高く、短期間の培養でたくさんの幹細胞を得ることが出来る
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Point3
歯という極めて硬い組織にガードされているため、 遺伝子に傷がつきにくい
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Point4
歯髄細胞はガンになりにくい細胞で、非常に元気
歯髄細胞には良質の幹細胞があります
再生医療とは、幹細胞の力を使って臓器や組織の形や機能を再生する最先端の医療技術であることをお伝えしてきましたが、わたしたちの歯の中にも、『歯髄細胞』という良質な幹細胞を含む細胞が存在します。
歯髄幹細胞とは、歯の神経である歯髄から取り出す幹細胞のことです。
まず魅力の一つとして、歯髄細胞は採取する機会が多いということが挙げられます。
今まで再生医療のために幹細胞を採取するのは、臍帯血(さいたいけつ)や骨髄(こつずい)からが一般的でした。
しかし、骨髄から幹細胞を採取するのは時間も体力も必要になるため、ドナーとなるのにはためらう人も少なくありません。
また、臍帯血は出産する女性限定となってしまいます。
それよりも自然と生え変わり今まで捨てていた乳歯、または親知らずから採取する方が身体への負担が軽く簡単であり、医療廃棄物となる抜去歯から得られる細胞のため倫理的観点においても理想的な細胞ソースと考えられています。
更に、歯髄幹細胞は増殖能力が非常に高いのも大きな特徴です。
また、歯にガンがないことでもわかるように、歯という硬組織にガードされているので遺伝子に傷がつきにくいという特性があります。
以上の様に様々な理由で、『歯髄細胞』は、再生医療において重要な役割を果たすことが証明されており、今大きな注目を浴びているのです。
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