幹細胞を使った再生医療に備えることが『歯髄細胞バンク』の目的です。
抜歯した乳歯や親知らずから良質の歯髄幹細胞が採取できるとはいえ、その数はそれほど多くありません(数千~数万個ほど)。
まずは、細胞保管施設内のクリーンルームにてその幹細胞を一定量まで増やし、各種検査で問題がないと判断された場合だけ、-150℃以下の液体窒素タンクで凍結保管し、将来の治療利用に備えます。
地震や災害など万が一の事態に備え、2ヵ所以上の細胞保管施設であなたの幹細胞を大切に保管します。
その保管サービスこそ「歯髄細胞バンク」です。
歯髄細胞バンクに預ける理由
- QOL(生活の質)を保ちながら寿命100年を生き抜くため、将来ご自身の幹細胞を活用した治療を受けられる様に備えます。
- 歯髄幹細胞は増殖能力がとても高いと言われてます。
1本の歯から、複数回の治療に必要な幹細胞を確保できることが報告されています。 - 細胞も年齢とともに老化します。
若いうちに採取・保管された元気な幹細胞が、より高い治療効果を発揮する可能性があります。
近い将来、再生医療によって現在の医療では困難な病気やケガが治療できるようになる時代がやってきます。
ご自身の歯髄幹細胞を保管しておくことで、何かあった際の治療の選択肢が広がる可能性があります。
最近では「孫の乳歯が生え変わるので、歯髄細胞バンクをプレゼントしたい」「臍帯血バンクができなかったので」「将来何かあったときの保険として」というような理由で歯髄細胞バンクを利用される方が増えています。
健康であることが一番ですが、将来重い病気やケガにならないとはかぎりません。
お子さんやお孫さんの乳歯がある方はぜひ将来のために『歯髄細胞バンク』を検討してみてはいかがでしょうか?
細胞保管施設でのフロー
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歯髄採取
無菌室内にて細胞保管施設に到着した抜去歯から歯髄を採取し、約3時間の細胞処理を行ったのち、細胞培養を開始します。
抜歯後48時間以内を目安に施設にて培養を開始する必要があります。
培養の経過につきましては、随時メールにて報告いたします。
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クリーンルームで細胞培養
10日前後で細胞生着(細胞が増殖する準備)の有無を確認します。この段階で細胞が元気かどうかを概ね判断いたします。
保管に至ると判断した時点で、歯髄細胞保管委託契約書の締結と並行して登録保管料をお支払い頂きます。
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保管時に細胞の状態を入念に検査し、その後冷凍保存します。
1ヵ月ほど時間をかけて、一定量まで培養を行います。その後、細胞の保管前検査結果等に問題なければ、お預かりした歯髄細胞を-150℃以下の超低温で大切に保存します。細胞には個人差がありますので、細胞数及び1ヵ月という培養期間は、あくまでも目安です。
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歯髄細胞保管完了通知は大切に保管して下さい。
細胞の保管作業が完了しましたら、「歯髄細胞保管完了通知書」及び「感染症検査結果表」を利用者様へお送りいたします。抜歯から細胞保管完了通知までの所要期間は2〜3ヵ月です。
保管前検査などの結果により細胞保存に至らない場合、登録保管料を全額返金させて頂くか、追加料金無しで再度抜去歯をお送りいただきます。
細胞保管施設
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株式会社 同仁がん免疫研究所
厚労省承認施設 FA7200001
同仁培養センター
熊本県熊本市 -
医療法人IMSグループ
厚労省承認施設 FA3150012
アイル再生医療研究センター
東京都板橋区
保管を希望される利用者様が安心して「歯髄細胞バンク」をご利用いただけるよう、提携先の医療法人グループの細胞保管施設は、全て再生医療等安全性確保法に基づいた特定細胞加工施設の認定を受けております。